プロフィールにゃ

ドクターアキヤマ

Author:ドクターアキヤマ
ドクターアキヤマ(通称「博士」);
現役大学教授(工学部).
専門は化学.
誕生日:アインシュタインと一緒.
(ほしのあきさんと五木ひろしさん
とも一緒)
趣味:レトロな物コレクション.

かずみ;
工学部の??年生.
4兄弟の2番目で、おじいちゃん、
おばあちゃんも同居しているという
8人家族.
工学部に進んだ理由は“数学が苦手
だから敢えて挑もうと思って...”.
なぜか用も無いのに
博士の研究室に入りびたっている.


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まとめ
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DATE: CATEGORY:マロンたん
かずみ:みなさぁ~ん
    かずみですぅ~。

かずみ:今日は博士公認でおじゃましてまーす。
    そうですよね、ハ・カ・セ

博士:まあな。
    早く本題に入るんじゃ。

かずみ:実はですね...
    なんとですね...

かずみ:マロンたんの本が出ます!!

博士:こら、違うじゃろう!!

かずみ:えっ、博士、
    マロンたんの本が出るって言ったじゃない?

博士:違うわ。
    「愛しの昭和の計算道具」っていう
    わしの本が出るんじゃ。

かずみ:...
    全ては無かったという事で。
    じゃあ皆さん、さようなら。

博士:こら、こら、
    勝手に無かった事にするんじゃない。.

かずみ:えーっ、だって
    “マロンたん”の本が出るって言うから
    春休み返上で来たのに。

かずみ:博士、嘘つきは泥棒の始まりなんだよ~。

博士:だから、かずみくんの早とちりじゃよ。
    “マロンたんも登場する本が出るぞ”って
    言っただけじゃ。

かずみ:マロンたんも出るの...
    どれ、どれ、ちょっと見せて。

かずみ:う~ん。
    じゃあ、このマロンたんの
    著作権は私にあるわけよね。

博士:まあ、そうじゃな。

かずみ:博士、はい。

博士:なんじゃ、手なんて出して?

かずみ:印税の分け前ちょうだい。

博士:あ、そうじゃった、そうじゃった。
    ハイこれらじゃ。



かずみ:なに、本なんていらないわよ。
    まあ、一冊はもらってあげなくも無いけど。

博士:現物支給じゃ。

博士:この本は印税無しで書いたんじゃよ。
    そのかわり、「価格をなるべく安くして
    カラーグラビアなど入れて質を上げてください」って
    要望してな。

かずみ:カラーグラビアって?
    マロンたんの水着姿とか?

博士:...
    マロンたんの水着を見て喜ぶのは
    かずみくんぐらいじゃよ。

博士:カラー写真の頁ってことじゃ。

かずみ:...印税無しなの?
    本当?

博士:本当じゃよ。
    でも、それじゃあ、あんまりだからって、
    サンプル本を貰ったんじゃ。

博士:第2版が印刷されたら印税を貰う約束じゃが、
    “東日本大震災の復興支援”に寄付する予定じゃ。

博士:まあ、そんなに売れるはずも無かろうから、
    重版の可能性は低いじゃろうがな。

かずみ:...
    馬っ鹿じゃないの!!

博士:少しでも多くの人に
    手に取ってもらいたいんじゃよ。

博士:知らない人も多いだろうが、
    計算道具の歴史は
    日本の技術力の歴史でもあるんじゃ。

博士:この本を読んでもらって
    元気な日本を思いだしてもらってじゃな、
    よし、自分も頑張ろうって...少しだけでもな。

かずみ:ふ~ん。

博士:あっ、そんなにたいそうな内容じゃないぞ。
    わしに、堅苦しいが書けるわけないじゃろう。
    ベットに寝転がって読める“雑学本”じゃ。

かずみ:...
    睡眠薬代わりに?

博士:...
   
かずみ:...じゃあ、
    私が博士から押し付けられたこの本を皆様に
    “無料”でプレゼントしちゃいます。

かずみ:そうですねぇ~...

かずみ:まず、今現在リンクを張っていただいている
    下記のブログの管理者の皆様には
    “希望されればもれなく”プレゼントします。

    ○絵~っと 気ままに ひとり言
    ○そよ風 吹いたら。
    ○姪っ子たーたんとカラフルな毎日
    ○アラフォーパパの子育て奮闘記
    ○猫の弾き語り ~へぼいGuter
     ですいません!~
    ○完全文系主婦が学ぶ電気の話
    ○あなたもわたしも通りゃんせ
    ○紅谷のど忘れ読書記録。ときどき、
     京都の錦市場
    ○Dr.プリティラヴ-愛妻に恋する
     博士の日常-
    ○学習塾ペガサス川西多田教室
     塾長日記
    ○「GⅠ馬」が福祉畑を走る!

かずみ:希望されればですので、
    押し付けはしませんので御安心ください。

かずみ:また、“博士のブログにリンクなんて恥ずかしい”
    と思って、
    リンクをされていない方も
    いらっしゃるかもしれませんので、

博士:...

かずみ:“何方でも”希望者5名限定で
    プレゼントしちゃいます。
    万が一5名を越えたら抽選しますからね。

かずみ:まあ、博士の本なんて
    希望者“ゼロ”でしょうけど...

博士:...

かずみ:〆切は3月6日(水)まで。
    応募方法は、拍手コメやコメント(非公開可)、
    またはメールで“ほしい”と一言書いて貰えれば。

かずみ:そうそう、リンクされている上記の方も
    必要な方は “ほしい”っって意思表示してね。

かずみ:また、応募段階で“送り先などの個人情報”は
    送らないでね。

かずみ:国内であれば送料(ゆうメール)は、
    博士のポケットマネーから出させますので、
    送料も無しで。

かずみ:いいわよね、博士!!

博士:...
    しょうがないな。
    
かずみ:博士、何か条件はある?

博士:...
    受け取って1ヶ月間はブックオフなどに
    売ったりしないことじゃ。

博士:睡眠薬代わりは...仕方がないがな。

かずみ:そうそう、
    一般の本屋に並ぶのは3月13(火)あたりだって。
    価格は1,400+税(200頁)。

かずみ:だから、発送もそれ以後よね。
    発送先などの個人情報は発送のみに使用して、
    すぐに廃棄しますので安心してね。

かずみ:変な事に使ったりすると博士が、
    路頭に迷うことになるので。

博士:3月中旬は学会で出張して不在なので、
    発送が少し遅れるかもしれんが
    勘弁してほしいな。

かずみ:へ~っ、博士、学会なんて行くんだ。

博士:当たり前じゃ。
    わしの本分は教育と研究なんでな。

かずみ:じゃあ、こんなとこで...
    あ、そう、そう
    今日の“本題”を忘れるとこだった。



かずみ:軽く2コマね。
    じゃあねぇ~、ヘ(* - -)ノ

博士:...
    今回、マロンたんはほとんど関係ないじゃろう...
    それに時期はずれじゃし...


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DATE: CATEGORY:機械式計算器
ガチャガチャ、バタン、ガチャガチャ、
バタン、ガチャ、


博士:えっ~と、鍵は何番じゃったかな...

かずみ:多分、それもドラミちゃんの誕生日よ。

博士:おーそうじゃった、そうじゃった...
    なんてね~。

博士:こういつは違うんじゃ。
    わしと同じ、
    アインシュタイン博士の誕生日なんじゃ。

かずみ:...
    だから、誕生日はやめなさいって

博士:(6⌒∇⌒) てへっ。

かずみ:いい年したおっさんが
    ローラの真似しても可愛くないわよ。

博士:...

博士:そうじゃな。
    かずみくんにもバレてしまったし、
    “物騒”じゃからチャンジじゃ。

博士:ほれ、3m離れて。

かずみ:...



博士:これが、博物館級のお宝、
    タイガー計算器の第1世代のモデルじゃ。

博士:タイガー計算器の製造開始が大正12年(1923)、

博士:これは、シリアル番号から推測するに
    昭和2年(1927)製じゃと思が、
    計算結果が20桁表示できる高級品じゃ。

かずみ:昭和2年製、惜しいわね元年じゃないんだ~。

博士:チッ、チッ、チッ。

かずみ:...

博士:かずみくん、
    昭和元年は年末の1週間程しかなかったんじゃ。
    大正天皇が崩御されたのが12月25日じゃからな。

博士:つまり、昭和元年製造の品物が存在するかは
    微妙じゃな。

博士:事実上、昭和2年製が昭和のはじめの
    品物みたいなもんじゃ。

かずみ:ふーん。
    確か昭和64年も1週間しかなかったって
    聞いたけど、昭和元年も1週間しかなかったんだ。

博士:まあな。

かずみ:でこの博士の“自称博物館級”のお宝なんだけど、
    どのぐらいの値段だったの?

博士:よく、2階建ての木造住宅一軒分と
    いわれとるが...

かずみ:えっ、家一軒分...

博士:でも良く調べて見ると
    500円程度で売られたらしいから、

博士:家一軒はちと大げさかもしれん。
    まあ、サラリーマンの年収ぐらいの価格じゃな。

かずみ:あーびっくしした...
    って...ね、年収...

かずみ:このクルクル肉体労働の計算器が
    1年分のお給料と一緒...

博士:まあ、だから、国の機関とか
    財閥系の大企業とかに納入されたもんじゃろう。

博士:少なくとサラリーマンが
    個人で買えるもんじゃなかったんじゃ。

かずみ:なるほどね~。
    計算ってお金がかかったのね~

かずみ:で、これ、下に板が付いてるみたいだけど、
    博士のお手製?

博士:ちがうわ。
    これも品物と一体じゃ。

博士:第1世代は別名板付きモデルとも言われておって、
    最初から板に固定されて売られとったんじゃ。

博士:それに数値をリセットするレバーが
    蝶型をしとるのも第1世代の特徴じゃ。

博士:まあ、ここら辺は外国製品を
    “大いに参考”にしとるらしい。



かずみ:あっ、これが虎マークね。

博士:そうじゃ、第2世代より精悍な顔を
    しとるじゃろう?

かずみ:う~ん。
    そうねぇ~...

かずみ:よーく見ると微妙に違うかな~。
    より、可愛らしいというか...

博士:...
    やっぱり、かずみくんの基準は
    わしにはさっぱり理解できんな~。

かずみ:ところで、博士っ、

博士:なんじゃ。

かずみ:機械式計算器って、タイガー計算器しかないの?

博士:そんな事はない。

博士:機械式計算器=タイガー計算器
    みたいに思っている人もいるが、

博士:タイガー計算器はあくまでも商品名じゃ。

博士:一般名は機械式計算器とか
    手回(廻)し計算器じゃな。

博士:計算尺のヘンミみたいに、
    タイガー計算器が機械式計算器界の
    最大シェアを誇ったんじゃ。

博士:実際には、いくつかの会社が機械式計算器を
    発売しとった。

博士:日本計算器、タイヨー計算機、パイロット、東芝...

かずみ:えっ、
    東芝ってあの電気メーカーの東芝?

博士:そうじゃ。
    東芝も機械式計算器を作ってたんじゃ。

博士:この前仕事で行った川崎の東芝科学館にもあったぞ。

博士:展示してあるぐらいじゃから、
    歴史的に意味のある機械なんじゃろう。

博士:そうじゃな、えっとこれじゃ、



博士:科学館に展示してあったのは、
    後継機のモデルじゃが、

博士:これは、その原型の“東京電気株式会社”が発売した、



博士:ブルスター計算機じゃ。

かずみ:東芝じゃないじゃない。

博士:チッ、チッ、チッ。

かずみ:...

博士:東京電気は
    現在東芝テックと社名を変更しとるが、
    もともと東芝の姉妹会社なんじゃ。

博士:後にブルースター計算機は、
    東芝ブランドで発売されとる。

かずみ:でも、東芝も機械式計算器を
    売っていたなんて驚きね。

博士:まあ、当時はこれが“計算機”だったんじゃ。

かずみ:なるほどね~。

かずみ:さて、どれを借りていこうかな~。
    やっぱり初号機よね~。

かずみ:ありがとね、博士。
    じゃあ、またね。

博士:ああ、それじゃまたな...
    って、駄目じゃそれは...

博士:コラ~、
    3m離れてろって言ったのに、
    何時のまにそんなに近づいとるんじゃ。

かずみ:いいじゃない。
    “自称”価値がある品物なんでしょう。
    舞台で私が活用してあげるわよ。

かずみ:スポットライトを浴びるわよ~
    まあ、私のオマケだけど。

かずみ:よっこらせっと、
    ~~_('○';)おっとっと
    (;'○')_~~おっとっと

博士:た、たのむからやめてくれ~

かずみ:冗談よ、冗談、落したりしないわよ。
    じゃあね、ヘ(* - -)ノ

バタン

博士:くれぐれも大事に扱ってくれよ~。
    かずみく~ん、大事にな~


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DATE: CATEGORY:機械式計算器
博士:えっ~と、鍵は何番じゃったかな...

かずみ:これも金庫に入れてるんだ?

博士:まあな、第三世代はたいした価値はないが一応な。

博士:はて、何番じゃ、うーん???

かずみ:どうせ、博士のことだから
    奥さんの誕生日とか何かじゃないの?

博士:マイハニーの誕生日...おう、そうじゃやった。

かずみ:ハニーって...

かずみ:ところで、博士、暗証番号に誕生日は
    “ぜぇっ~たい使わないでください”って
    あちこちに書いてあるわよ。

博士:そうじゃな、無用心じゃな。
    じゃ、変えとくか。
    何にしよう...電話番号...

かずみ:そうそう、
    電話番号もぜぇっ~たい使わないでくださいってよ。

博士:(=◇=;)ぎくっ...
    さて、チェンジ、チェンジと。   

博士:ちなみにハニーの誕生日は
    ドラミちゃんと一緒なんじゃ。

かずみ:はい、はい。

博士:やっと、出てきた、これじゃ。

博士:昭和28年(1953年)に製造された
    タイガー計算器の第3世代のモデルじゃ。





博士:さっきも言ったように
    昭和28年から定価35,000円を
    維持したはずじゃから
    多分、そのぐらいじゃろう。

博士:まあ、新人の給料の4ヶ月分ぐらいじゃ。

かずみ:えーっ!!
    1ヶ月分でも十分びっくりなんだけど、
    4ヶ月分...

かずみ:誰がこれをほしがるわけ?

博士:さすがに個人で買うのは大変だったかもな。

博士:だが、企業や研究所などにはとっては、
    買えない値段でもないじゃろう。

博士:当時はまだ戦後10年も経っておらんからな、
    日本を復興するために“計算”は必須だったんじゃ。

博士:さっき、かずみくんも試したように、
    誰でも使えるのがこの計算器の特徴じゃからな。
    ソロバンが苦手な人でも使えるというわけじゃ。

かずみ:それにしても4ヶ月分の給料よねぇ~。
    まあ、いいけどね。

かずみ:で、やれる事は一緒なの。

博士:まあ、一緒じゃ。
    これは高級機じゃから連乗機能も付いとるしな。

博士:同じ世代の中でも
    機能に違いのあるモデルもあるんじゃ。

博士:連乗機能を省いて安価にするとか、
    微妙に改良されたりもする。

かずみ:でも、こうなると
    いよいよ鉄の塊って感じよね。
    ツマミも金属で出来てるみたいだし。

博士:まあな、実は重いって事も大事だったんじゃ。

博士:少しぐらい工夫して計算しても、
    ツマミを回転させて計算するのが本質じゃから、
    軽いと本体も支えないといけないじゃろう。

博士:机の上でどっしりして動かない方が
    扱い易いんじゃ。

かずみ:ふ~ん、でも、給料の4ヶ月分よねぇ~。

博士:...

かずみ:で、ね、博士っ、
    ちょっと疑問があるんだけど?

博士:なんじゃ?

かずみ:これ、虎マークじゃないわよね。



博士:まあな、虎マークが使われとったのは
    第2世代までじゃ。

博士:これは、第3世代の機械じゃから、
    虎マークじゃなく“Tiger Calculator”と
    ロゴが彫ってあるんじゃ。

かずみ:虎マークが見たいんだけど...

博士:虎マークの計算器な。

博士:...
    見せるだけじゃぞ。

かずみ:オッケー、オッケー見るだけね。

博士:絶対に貸さないぞ。

かずみ:わかったわよ。見るだけよ。

博士:触っても駄目じゃぞ。

かずみ:わかったって。
    もう、しつこいわね。

博士:じゃあ、ちょっとだけじゃぞ。

ガチャガチャ、カシャン、ガチャガチャ、
カシャン、カリカリ、ガチャガチャ、


かずみ:久しぶりにでてきたわね。
    博士の「超~貴重。絶対に手放さないわ。
    いつまでも一緒よBOX」ね。

博士:あたり前じゃ。
    貴重品なんじゃよ。

かずみ:博士にとってはそうでしょうけど、
    普通の人にとってはねぇ~

博士:ん、なにか言ったか?

かずみ:何も言ってないわよ。
    早く見せてよ。

博士:いや、そうなんじゃが、
    金庫の番号が...

かずみ:ドラミちゃんの誕生日よ。

博士:あ、そうじゃったな、えっ~っと...

博士:て、駄目じゃん、わし。
    ばればれじゃん。

博士:こっちの番号もチェンジ、チェンジと。

博士:よし、オッケーじゃ。

博士:じゃあ、披露するぞ。
    触るんじゃないぞ。

かずみ:わかったって。

博士:息も吹きかけるんじゃないぞ。

かずみ:...

かずみ:はやく出しなさいよ!!



かずみ:これ、さっきまでのと比べて
    ずいぶん小さいのね。

博士:まあな。

博士:これは、第二次世界大戦が始まった
    昭和14年(1939)に製造された
    第二世代のタイガー計算器じゃ。

博士:さっきも言ったように、
    同じ世代でも色んなモデルが発売されとる。

博士:これは、計算結果が12桁しか表示できない
    小型のモデルじゃ。
    それに連乗機能も付いていない。

博士:つまり価格を抑えた作りになっておる。
    でも、今となっては生産数も少ない貴重品じゃ。

かずみ:へ~っ。

かずみ:でも、小さいわりに結構重いわね。

博士:そうじゃろう。
    第一世代、第二世代のタイガー計算器は
    金属の固まりじゃからな。
    腰にくるぐらいずっしりと重く...って、

博士:こらー、
    触るなって言ったじゃないか。

かずみ:大丈夫よ、そんな落としたりしないわよ...

かずみ:~~_('○';)おっとっと

博士:)゚○゚( オ・ノー

かずみ:冗談よ、冗談。

博士:まったく、心臓に悪いじゃろう。

かずみ:あっ、これがその虎マークね。



博士:そうじゃ。
    大きく口を開けた虎の顔が彫ってあるじゃろう。

博士:もともと機械式計算器は、
    欧米で発達したもんなんじゃ。

博士:第一世代のタイガー計算器は
    それらの製品を参考に開発されたらしいが、
    工作精度も甘く品質も今ひとつだったらしい。

博士:だが、この第二世代ぐらいから
    世界レベルの計算器となり、
    その後、独自の創意工夫で発展したんじゃ。

かずみ:へ~っ。
    でも、この虎良く見ると
    かわいい顔しているわね。

博士:...
    ちょっとその基準が理解できんが...

博士:じつは、第一世代と第二世代では、
    微妙に虎の顔も違うんじゃ。

かずみ:( ̄- ̄)にやり、
    ふーん、顔が違うんだ?

博士:そうじゃ、第一世代の方がより精悍な...

博士:いやぁ~確か何かで見たんじゃが...
    精悍じゃったような気がするな~。
    良く知らないんじゃけどぉ~。

かずみ:見るだけだから。

博士:え~っ。
    あ、あれは、本当にわしのお宝なんじゃ。

かずみ:わかった、わかった。
    じゃあ、1m離れてるから。

博士:...
    だめじゃ、3mは離れるんじゃ。

かずみ:わかったわよ、3mね。
    ( ̄- ̄)にぃー

博士:えっ~と、
    貸し金庫の鍵は何処じゃッたかなぁ~

かずみ:えっ、貸し金庫に入れてるの???

博士:冗談じゃよ。隠し金庫の中じゃ。

博士:ちょっと、反対を向いとくんじゃ。

かずみ:まったく、大げさね。
    わかったわよ。

博士:ふーっ、しょうがないな~


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DATE: CATEGORY:機械式計算器
博士:お~っ、あった、あった、これじゃ。





かずみ:たしかに、さっきのよりレトロっぽいわね。

博士:そうじゃろう。
    これは、タイガー計算器の第4世代で、
    昭和36年(1961年)に製造された物じゃ。

博士:さっきの第6世代のモデルと同じように
    連乗機能付きの高級タイプじゃ。

博士:価格も同じく35,000円。
    つまみの一部にプラスチックが使われておるが、
    外装もほぼ全て金属じゃ。

かずみ:形は全然違っているけど値段は一緒なんだ?

博士:そうじゃ。実はタイガー計算器は昭和28から
    昭和45年の製造終了まで
    同じ定価を維持したんじゃ。

博士:高度経済成長で物価がどんどん上昇する中で、
    価格の維持は大変じゃったろうな。

博士:じゃから、第5、第6世代と進むと
    チープな...
    コストを意識した作りになっていくがな。

かずみ:一つ疑問があるんだけど?

博士:なんじゃ?

かずみ:さっきから、何年製造とか言ってるけど、
    何処にも書いてないんですけど。
    
かずみ:計算尺みたいに記号かなにか付いてるの?

博士:なんじゃ、そんなことか。

博士:シリアル番号が振ってあってな、
    その番号から製造年が特定できるんじゃ。

かずみ:なぁーんだ。
    また暗号みたいな規則があるのかと思った。

かずみ:で、この計算器だけど、
    さっきの物と使い方は一緒なの?

博士:ほんの少しだけ違いもあるが、
    基本は一緒じゃよ。

博士:四則演算じゃったら何でもござれじゃ。

かずみ:ふ~ん。
    これならレトロっぽくていいかもね...
    使い方も一応覚えたし...

かずみ:でも、博士...

かずみ:これが4世代目ってことは、
    まだ古い物もあるってことよね?

博士:そうじゃ。

博士:タイガー計算器は
    第一世代が大正23年の発売時から
    昭和6、7年頃までに製造されたモデルで、
    超貴重品じゃ。

博士:製造台数も少なく、
    年収分ぐらいの値段がしたんじゃ。

博士:製造番号59番が有名じゃ。
    国立科学博物館に収蔵・展示されており
    情報技術遺産に認定されているぐらいじゃ。

かずみ:...

博士:その後、太平洋戦争後の昭和25年ぐらい、
    までに製造されたものが、
    よく戦前モデルと称される第2世代の機械じゃ。

博士:この第2世代のモデルまでは
    別名虎印の計算器と称されて、
    虎の顔のマークが入っておる。

博士:ほれ、この第4世代の計算器には
    Tiger Calculatorって刻印されとるじゃろう。



博士:第2世代までは虎の顔が彫ってあるんじゃ。

かずみ:...

博士:実は、タイガー計算器は、
    当初虎印計算器として売り出したんじゃ。

博士:ところがさっぱり売れなかったらしい。
    当時は国産品は“駄目”と言う時代じゃ。

博士:そこで、すぐに“TIGER BRAND”と
    舶来品ぽく改名したんじゃ。
    そしたら少しずつ売れ始めたという話じゃ。

博士:国立科学博物館に展示されとる
    No.59もTIGER BRANDと刻印されとる。

かずみ:...

博士:そして、第3世代のモデルになる。
    実はこの第3世代まで基本色は黒なんじゃ。

博士:ただし、第3世代の一部には
    第4世代と同じ灰色のモデルもあるがな。

博士:それに第3世代から歯車の計算機構に
    大きな改良が行われて...

かずみ:もう、いいです。
    別にそれほど興味がある話じゃないので。

博士:...

かずみ:しかし、良く調べてるわねぇ~
    変人というか、何というか...

博士:まあ、わしの計算道具コレクションの原点は
    機械式計算器じゃからな。

かずみ:...
    こんなでかくて、重い物をねぇ~

かずみ:まあ、世の中には、
    物好きな人もいるからね。

かずみ:博士、奥さんとラブラブなのよね?

博士:...

かずみ:で、またどうして、こんなガラクタ...
    機械式計算器なんて集めようと思ったの?

博士:話せば長くなるが、

かずみ:...

博士:さすがに、
    現役で機械式計算器を使った世代じゃないが、
    一つ上の世代ぐらいまでは科学・技術計算にも
    必需品だったんじゃ。

博士:今でも大学の研究室の棚の奥に
    ころがったりしとるんじゃ。

博士:わしの恩師もそんな計算器を
    持っておってじゃな...

かずみ:はい、もう、いいです。
    雰囲気はつかめましたんで。

かずみ:続きは家でほら、
    ラブラブの奥さんにでも話してあげてください。

かずみ:で、話は戻るけどね、
    第1世代~第3世代の計算器は持ってないの?

博士:...

博士:さっきも言っように、貴重品なんじゃ。

博士:特に虎マークの第2世代以前の物は
    コレクター垂涎の的なんじゃ。

博士:オークションでも数万円はするぞ。

博士:第1世代で稼動品になると、
    2桁か多くても3桁の前半ぐらいしか
    現存して無いはずじゃ...

かずみ:だから、講釈はいいから。
    持ってるの?持ってないの?

博士:...

かずみ:何も言わないってことは、
    どれかを持ってるのね。

かずみ:じゃあ、はい。

博士:いいじゃないか、その第4世代で、
    十分レトロっぽいし。

かずみ:いや、私は黒が好きなのよ。
    黒が。

かずみ:では、はい。

博士:え~っ、あれを貸すのぉ~。

かずみ:そう、“あれ”を私に貸すの。

博士:...
    え~っと、あれは、何処じゃったかな~
    え~っと...

かずみ:いいかげん、もったいぶらないで。
    ちょっと引っ張りすぎよ。
    読者が逃げちゃうわよ。

博士:え~っと、あれは、この棚の
    ここら辺に入っとったはず...じゃったかな~
    それともあそこら辺じゃったかな~

かずみ:まったく、あきらめが悪いわね、
    コレクターのサガとして
    本当は見せたいんでしょう、はい。

博士:...
    しょうがないなぁ~。


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DATE: CATEGORY:機械式計算器
博士:割り算も簡単じゃぞ、
    何回引けるかを計算するだけじゃ。

博士:そうじゃな、352÷64を計算してみるかのう。

博士:まず、352をセットするんじゃ。

かずみ:足し算や掛け算の時と同じように、
    レバーでセットすればいいわけね?

博士:そうじゃ。

かずみ:カチャ、カチャ、カチャ。
    はい、352、それで?



博士:つぎにその352を足し算の時のように
    レバーを1回転させて下にコピーじゃ。

かずみ:はい、はい、クルリっと。



かずみ:で?

博士:この数字から64を何回引けるかを求めれば
    割り算の答えが求まるわけじゃ?

かずみ:...
    ...???

博士:ま、やってみるんじゃ。

博士:今度は64をセットして、

かずみ:カチャ、カチャ。



博士:今度は、足し算と逆の反時計回転させれば
    引き算んじゃ。

かずみ:じゃあ、まず1回転と。


かずみ:なるほどね。
    352 - 64で288ってなるわけね。

博士:それに引き算モードになってるから、
    今度は引いた数が左側に表示されるんじゃ。



かずみ:そっか、1回ひいたから“1”なわけね。

博士:そうじゃ。

かずみ:じゃあ、これで回転させながら
   何回引けるかを確認していけばいいわけね。

博士:まあ、本来はそうなんじゃが、
   この機械は優秀じゃから、
   何も気にせずぐるぐる回していいぞ。

かずみ:本当、何も気にしなくて、ぐるぐるいいの?

博士:そう、ぐるぐるじゃ。

かずみ:よっしゃ、ぐる、ぐる、ぐる、ぐる、ぐる



かずみ:ほら、博士、大福が温まったわよ。

博士:べつに、そんな物は温めとらん。

かずみ:だって、今“チーン”って。

博士:これは、引き過ぎましたの合図じゃ。

かずみ:???
   どうゆうこと?

博士:表示をみるんじゃ。

かずみ:表示?



かずみ:6回引いてますけど?

博士:そっちじゃなく、右側の引いた後の結果じゃ。
    


かずみ:“・・・99968”?
   なにこれ?

博士:0を32下回ったんじゃ。

博士:じゃから、引きすぎましたってことで“チン”って
   合図をしてくれたんじゃ。

かずみ:ふ~ん、賢いじゃない...

かずみでも、引きすぎた後に教えてくれても困るじゃない。
   先に教えてくれないでどうするの。

かずみ:車だってぶつかった後に、
  「衝突しました。」ってナビが教えてくれたら
   腹が立つだけよ。

博士:大丈夫じゃ。
   タイムマシンに乗るんじゃ。

かずみ:...

博士:冗談じゃ。
   1回戻すんじゃ。
   つまり、足す方向、時計回りに1回転じゃ。

かずみ:えっ足す方向に...
   じゃあ、くるりっと。



かずみ:また、音がしたわよ。

博士:まあな。
   今度は“・・・99968”に64を足したんで
   桁が溢れたからな。

博士:この計算器は“0”を下回ったとき、
   または桁が溢れて“0”を越えた時に
   “チン”って音がするんじゃ。

博士:その合図に従えば
   割り算も機械的にできるんじゃ。

かずみ:...

かずみ:ちょっと何言ってるか分からないけど、
   まあ、割り算ができるわけね。





かずみ:で、“5”と“32”って事は...
   そうか352÷64は、
   商が5で余りが32ってわけね。

博士:その通りじゃ、今回は物分りが良いのう。
   不気味じゃな、
   なにか悪い物でも食べたんじゃないか?

かずみ:...

かずみ:で、もうちょっと大きい数の割り算は
   どうやるの?

かずみ:そうね...例えば、65,254÷54とか...

かずみ:そうか65,254ってセットして...
   ぐるぐる回せば良いわけね!!

博士:まあ、それでも計算できるが...

かずみ:じゃあ...って、
   もうその手には引っかからないわよ。

かずみ:もっと簡単な方法があるんでしょ。

博士:ちぇっ、まあな。

かずみ:「ちぇっ」じゃないわよ。
   また、しずちゃんパンチが飛んでくるわよ。

博士:わっかった、わかった。
   筆算で割り算する時と一緒じゃ。

かずみ:筆算で割り算...

かずみ:まあ、そんなことをやってた時代もあったかな~。
   懐かしいな~、セピア色の思い出てやつぅ。

博士:...

博士:しょうがないな~。
   ほれ、思い出すんじゃ。
   位の大きい方からいくつ掛けた値まで
   引けるかを見極めて...

博士:でその値を引いて...
   つぎに下の位に行って、
   また、いくつ掛けた値を引けるかを見極めて...

かずみ:(´・ω・`)???

博士:...
   じゃあ、やってみるぞ。

博士:まず、65,254と54をセット、
   これは良いな。





かずみ:あは~ん。

博士:そして位を千のところまでずらして、
   2回転引くと“チン”じゃ。

博士:68から54は1回しか引けない、
   そこで逆回転すると
   余りは“11,254”ってなるわけじゃな。



博士:つまり、商の千の位は“1”ってことじゃ。



かずみ:...

博士:で、位を百の桁にしてチンとなるまで引き算じゃ、
   すると3回転で“チン”。

博士:1回転戻して、余り“454”じゃな。
   商の百の位は“2”じゃ。





博士:で、今度は十の位で回すんじゃが
   1回転で“チン”じゃ。

博士:まあ、当たり前じゃな、
   45から54は引けないんじゃから。

かずみ:...

博士:で、最後に一の位で引き算すると...
   9回転でチンじゃ。

博士:で、一回戻すと。
   以上で、完了じゃ。
   65,254÷54は商が1,208で余りが22じゃ。





博士:どんなもんじゃ。
   簡単じゃろう。

かずみ:う~ん......
   ......

かずみ:単純に回転させてっちゃだめ?

博士:そうじゃな、
   1,208回転させる体力があれば、
   別にかまわんぞ。

かずみ:...
   わかっわよ、ちょっと貸して、
   自分でやってみるから。

かずみ:ガチャガチャ、ぐるぐる...チーン、

かずみ:ガチャガチャ、ぐるぐる...チーン、

   ----------------------------------
   ----------------------------------

かずみ:なるほどね。
    まあ、慣れれば使えそうね。

博士:そうじゃろう。
   何せ...

かずみ:35,000円の高級機種だからね。

博士:...

博士:まあ、こんな感じで、
   四則演算は機械的にできるんじゃよ。
   その気になれば平方根も開けるんじゃぞ。

かずみ:平方根???

博士:ルートじゃよ。

博士:タイガー計算器のシリアル番号は
   最後は50万弱に達したしな。
   かなりの数が出回ったんじゃ。

かずみ:でも、かなり高いわよね。
    35,000って月給ぐらいって言ってたじゃない。

博士:まあな。
   それでも発売当初の電卓より
   はるかに安かったんじゃよ。

かずみ:ところで博士...

博士:なんじゃ?

かずみ:この機械ってプラスチックよね。

博士:まあ、外装はな。
   中は金属の歯車だらけじゃ。

かずみ:“萌えよ鹿鳴館”にふさわしい
   レトロチックな機械式計算器は
   持ってないの?

博士:大体、鹿鳴館は明治じゃ。

博士:タイガー計算器が最初に売りに出されたのは
   大正末期じゃから、
   時代が合わないのは当たり前じゃ。

かずみ:別にきっちり合わなくていいから、
   もうちょっと何かこうレトロっぽいのを...

博士:う~ん...しょうがないな~

博士:え~っと、あれは、この棚の
    ここら辺に入っとったはずなんじゃが...。


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DATE: CATEGORY:機械式計算器
博士:掛け算はじゃな、
   同じ数を足すって考えればいいわけじゃ。

かずみ:同じ数を足すって?

博士:そうじゃな、例えば、
    8× 4は24、8 + 8 + 8と一緒じゃろう。

かずみ:...博士っ、8× 4は32ですけど。

博士:...細かい事にこだわると大物になれんぞ。

博士:8× 3は24じゃらから、
    8とセットして3回、
    レバーを回せば答えが得られる。

かずみ:なるほどね。

かずみ:えーっと8とセットして、



かずみ:クルリ、クルリ、クルリっと。



かずみ:確かに、24ってでるはね。

博士:そうじゃろう。
    基本的に掛ける数だけ回転させればいいんじゃ。

かずみ:なるほどね、じゃあ、
    298を掛けるときは、
    298回転させればいいわけね。

博士:まあ、基本的にそれでも計算できるが...

かずみ:分かったわ、体力勝負ね。
    じゃあ、578 × 298はと、

かずみ:578とセットして、



かずみ:クルリ、いーち、クルリ、にー、クルリ、さん...

博士:...

    ------------------------------------------

かずみ:クルリ、さんじゅうご、クルリ、さんじゅうろく...

    ------------------------------------------

博士:終わったら教えてくれんかのう。
    お茶を一杯飲んでくるから。

かずみ:えっ、なに?

博士:いや、ちょっとお茶をじゃな。

かずみ:わかったわよ。

かずみ:あ~っ、博士が声かけるから、、
    回数忘れちゃったじゃない。

博士:大丈夫じゃ。
    その左の窓に回転数が表示されておる。



博士:いま、48回転じゃ。

かずみ:回転数が出てるなら出てるって、
    最初にいってよ、まったく!!

かずみ:え~っ、まだ48回...本当に体力勝負ね。

かずみ:クルリ、クルリ、クルリ、クルリ...
    クルリ、クルリ、クルリ、クルリ...

博士:...

かずみ:クルリ、クルリ、クルリ、クルリ...
    クルリ、クルリ、クルリ、クルリ...

かずみ:クルリ、クルリ、クルリ、クルリ...
    クルリ、クルリ、クルリ、クルリ...
    ------------------------------------------
    ------------------------------------------
    ------------------------------------------

かずみ:ふーっ、298回転終わったわよ。
    ふーっ、ふーっ、ふーっ、ふーっ。



かずみ:こ、こた、こたえは、
    ひぃーっ、ひぃーっ、ふーっ。



博士:172,244じゃな。

かずみ:そ、そうね、172,244ね。
    ひぃーっ、ひぃーっ、ふーっ。

博士:...
    呼吸がラマーズ法になっとるぞ。

かずみ:でも、これ、掛け算は
    実用的じゃないんじゃない。
    ふーっ、ふーっ、ふーっ。

かずみ:体力付けるにはいいんだけど。
    ふーっ、ふーっ。

博士:まあ、そうじゃな。
    その計算方法じゃあな。

博士:でも、この計算器は
    位の移動機能がついておるから

博士:百の位にずらして2回転、
    クルリ、クルリ。

博士:これで、200回転相当じゃな。



博士:578 × 200の答え、115,600と。



かずみ:...

博士:次に、十の位で9回転、
    クルリ、クルリ、クルリ、クルリ...



博士:で、



博士:578 × 290の167,620と。

かずみ:...

博士:で、最後に一の位8回転、
    クルリ、クルリ、クルリ、クルリ...



博士:で、計算終了じゃな。

かずみ:...

博士:じゃが、298掛ける場合は、
    300を掛けて、2回引く方がはるかに楽じゃぞ。

博士:百の位で3回転させて、
    一の位で逆に2回転じゃ。

博士:それに9とかも、一つ上の位で1回転させて、
    位を下げて逆に1回転させた方が...

かずみ:...

かずみ:博士、ちょっと、いい。

博士:ん?なんじゃ?

かずみ:こっち、こっち、
    ○=(`ε´○)パンチ

博士:いたっ、何するんじゃ。
    暴力はいかんぞ、暴力は

かずみ:最初に教えてよ、最初に。

博士:しかたがないじゃろう。
    わしが説明する前に
    かずみくんが計算を始めたんじゃから...

博士:それに最初に言ったじゃろう。
    “基本的にそれでも計算できるが”って...

かずみ:まったく、もう。
    余計な体力使ったじゃあない。
    あ~あ、お腹まで空いてきちゃった。

かずみ:まあ、いいわ。

かずみ:そうね。
    300から2引くってのはちょっと頭を使うけど、
    位を移動させるのは単純でいいわね。

かずみ:それに回転数も表示されるし、
    掛けた数も間違えなさそうね。

博士:そうじゃろ。
    何せ、35,000円の高級な機械じゃ。

かずみ:わかった、わかった。
    もう値段はいいから。

博士:それにな、この機種には連乗機能があるんじゃ。

かずみ:レンコンきのこ???何それ?

博士:...
    本当にお腹がへってそうじゃな。

博士:次々に掛け算を繰り返していく機能じゃ。

かずみ:掛け算の繰り返しって?

博士:じゃあ、具体的にやってみるか。

博士:いま、計算結果の172,244が
    表示されとるじゃろう。

博士:この値をじゃな、レバー操作一発で、

ガチャコン



博士:上の数値にコピーできるんじゃ。

博士:そして、十の位で3回転、百の位で4回転させれば、



博士:当然、
    172,244 × 34の答え、



博士:5,856,296になるわけじゃ。

かずみ:まあ、そう出てるから、そうなんでしょうね。
    でも、それがどうしてレンコンきのこなの。

博士:整理するとじゃな、最初に
    578 × 298を計算して172,244を得たわけじゃな。

かずみ:そうね。

博士:そして、
    172,244 × 34を計算して5,856,296になった。

かずみ:まあね。

博士:つまり、
    578 × 298 × 34を計算したわけじゃ。

博士:ほれ、次々に掛け算を繰り返した事になる。

博士:つまりレンコン...じゃなく連乗じゃな。

かずみ: (o・。・o)そっか、なるほどですね。

博士:そうじゃろう、何せ3万...

かずみ:だから、もう値段はいいって...

博士:それに、これは秘密じゃがな。
    なんと、割り算もできるんじゃぞ。

かずみ:えっ、割り算もできるの。
    さすが35,000円。

博士:...

かずみ:で、どうやるの?

博士:それはじゃな...


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DATE: CATEGORY:機械式計算器
コン、コン、

博士:(’ ’)チラッ...?

博士:(゚ー゚*?)ん...???
    (¬д¬)ジーッ

博士:かずみくん、どうしたんじゃ
    そんな「はいからさんが通る」みたいな格好で。

かずみ:へっ、何?
    はいからさんが通るって?

博士:なんじゃと、はいからさんが通るをしらんのか?
    南野陽子さん主演で大ヒットした...

かずみ:だれ?南野陽子って?

博士:南野陽子さんを知らない...

博士:じゃ、じゃあ、
    二代目麻宮サキとして大活躍して、
    「おまんら許さんぜよ」なんていう決めゼリフも
    当然知らない...

かずみ:????

博士:わしの青春時代も遠くなったもんじゃのう...

博士:ちなみに一代目麻宮サキは斉藤由貴さんじゃぞ。

博士:まあよいわ、で何の用じゃ、
    そんな大正時代の女学生みたいな格好で。

博士:まあ、大正時代にピアスはなかったと思うがな。

かずみ:実はね、
    今度、サークルで“萌えろ鹿鳴館”って
    現代劇をやることになったの。

博士:なんじゃと...
    “萌えろ”...“鹿鳴館”...現代劇...

博士:すまん、ちょっと頭痛がしてきた。
    また、元気になった時に出直してきてくれ。
    じゃあ、またな。

かずみ:また、また、そんない事言って、
    さっき、朝ぱっらからハイテンションで
    講義してたじゃない。

かずみ:うるさくて、安眠妨害だって、
     皆、言ってたわよ。

博士:...
   
博士:で、なんの用じゃ。

かずみ:いや、実はその劇で使う小道具を探してて
    その棚にあるレトロっぽい機械を
    貸して貰えないかと...

博士:棚の機械じゃと...どれじゃ?

かずみ:その真ん中の棚の、ガラクタ...
    博士の貴重なコレクションの奥にある
    大きな物よ。

博士:あ~あ、これか、
    これはそんな古いもんじゃないぞ。



博士:昭和45年(1970年)に製造された、
    第六世代のタイガー計算器、
    定価35,000円じゃ。

博士:この年でタイガー計算器の
    製造は終わっとるから
    最後を飾る計算機じゃな。

かずみ:これも計算機なの?

博士:そうじゃ。

かずみ:また、また、博士
    冗談は顔だけにしてよ。
    どこをどー見たら計算機なのよ?

博士:顔だけって...

博士:良~く見てみろ。
    数字が表示されておるじゃろう。

博士:大正末期より昭和40年代半ばまで
    約50年ぐらい計算機といえば、
    この手の機械式計算器の事を指したんじゃ。

かずみ:ちょっと信じられないな~。

かずみ:でも、やたらでかいけど、
    電気コードは何処に繋ぐの。

博士:ソロバンや手動加算器と同じ“人力”計算器じゃ。

博士:ハンドルを手でクルクル回して、
    計算する機械なんじゃ。
    エコじゃぞ~。

かずみ:...

かずみ:まあ、でもちょうどよかったわ。
    劇は“ベルサイユ”って名前の喫茶店が舞台なのよ。

かずみ:レジがわりにするからちょっと、使い方を教えてよ。

博士:喫茶ベルサイユって...
    頭痛がぶり返してしきそうじゃ。

博士:しょうがないな。

博士:基本的な操作は、
    例の加算器に似ておるぞ。

かずみ:えっ、あのカウンター式で
    腱鞘炎間違いなしってのとか、

かずみ:スタイラスで繰り上がり、繰り下がりで
    頭も“こんがらがり”ってやつ...

かずみ:じゃあ、あくまでも置き物として...

博士:まあ、あれらに比べればずっと楽じゃよ。
    繰り上がり、繰り下がりも自動じゃ。

博士:35,000円じゃぞ、当時の初任給並の
    完璧な実用品だったんじゃぞ。

かずみ:そう...一応教えて。
    劇で演じるかは、後で考えるわ。

博士:じゃあ、シンプルに足し算からいくか、

博士:適当な足し算...
    そうじゃのう...
    “1,458 + 792” をやってみるか

博士:まず、その右上に沢山レバーがあるじゃろう。
    それを、“1”、“4”、“8”、“5”とするんじゃ。



かずみ:あ~あ、このレバーね。
    カチャ、カチャ、カチャ、カチャっと。



かずみ:はい、1,458にしたわよ。
    上の窓にその数字が表示されるのね。

博士:これは使い易いように改良された
    最終形じゃからな。

博士:初期のタイガー計算器には窓はないから
    レバーの位置で判断するんじゃ。
   
博士:で、次はじゃな、
    その右側の深緑のつまみが付いたハンドルを
    右側から見て時計回りに一回転させるんじゃ。

かずみ:時計まわりに一回転ね。
    時計回り、時計回り、クルリっと。

博士:そうすると、1,458の数字が
レバーの下の窓に表示されたじゃろう。



かずみ:たしかにね。
    下の窓に数字がコピーされたわね。

かずみ:で、つぎはどうやって798を
    足すの?

博士:同じような操作じゃ。

博士:今度はレバーで792をセットする。

かずみ:ふむ、ふむ。
    カチャ、カチャ、カチャ。



かずみ:で?

博士:同じように、時計回りに一回転じゃ。

かずみ:クルリっと。



博士:ほら、これで計算終了じゃ。
    答えの2,250が表示されとるじゃろう。

かずみ:へ~っ、1,458 + 792って2,250なんだ。

博士:...

かずみ:冗談よ、冗談。
    でも、確かに“人力”の中では使い易い方かもね。
    ほとんど“機械的”に計算できるし。

かずみ:さすが“機械式”計算機ね。

博士:(==)
    さっきから連発しとるな。

かずみ:...なによ!!
    ちょっと博士のおやじギャグをパクッただけよ。

かずみ:ようするに、このレバーで数字をセットして、
    横のレバー回転させればその数が下の窓の数に
    足されるってわけね。

博士:まあ、そういう事じゃな。

博士:引き算も同じような方法じゃ。

博士:逆回転させれば引かれるんじゃ。

博士:そうじゃな、
    いま、2,250になってるから、
    2,250 - 1,472でも計算してみるか

かずみ:つまり、え~っと
    さっきと逆に回せばいいわけね。

博士:その前に、レバーを1,472にして...

かずみ:わかってるわよ。
    うるさいな、もう。
    カチャ、カチャ、カチャ、カチャっと。



かずみ:そして、時計と逆方向に回せばいいいわけね。
    クルリっと。



かずみ:で、答えの778がでる、という訳ね。

博士:どうじゃ。

かずみ:そうね。
    電卓の便利さには全然かなわないけど、
    まあ、慣れれば使えるかな。

博士:それに、掛け算、割り算も出来るんじゃぞ。

かずみ:掛け算...って、
    まさか九九(くく)を頭で計算して...
    なんて言うんじゃないでしょうね?

かずみ:あれは、ありえないわよ。

博士:御名答...と言いたいんじゃが、
    これは、35,000円の機械じゃから、

博士:掛け算、割り算も、
    “機械的”にできるんじゃ。

かずみ:このパクリおやじ...

博士:ん、何か言ったか?

かずみ:なにも言ってないわよ。

かずみ:じゃあ、掛け算ってどうやるのよ?

博士:それはじゃな...


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DATE: CATEGORY:マロンたん
コン、コン、

博士:はい。

かずみ:博士ぇ~。

博士:(─_─)

かずみ:この前はごめんねぇ~。

博士:サインの件か、別に気にしとらんわい。

かずみ:これ、お詫びって訳じゃないけど...

かずみ:ほら、季節物の...

博士:なんじゃ?

かずみ:この時期っていったら...

博士:大豆か?

かずみ:節分は終わりました。
    チョコレートに決まってるじゃない。

博士:どうせ10円のチョコレートじゃろう。

かずみ:そんなことないわよ。
    手作りよ、手・作・りっ。

博士:手作りじゃと...

かずみ:博士にはお世話になってるし、
    感謝の気持ちをこめて作ったのよ。

博士:(*´∀`*)

博士:そんな気を使わなくて良いぞ。
    教員として当然の事をしているだけじゃ。

かずみ:まぁ、まぁ、そんなことおっしゃらずに...

かずみ:この前借りた電卓のお礼だから。

博士:そうかぁ、じゃあ...

かずみ:さっそく味見してみてぇ~

博士:えっ...
    たった今食事したばかりだし
    満腹なんじゃ。

かずみ:別腹よ、別腹。

かずみ:博士のお口に合わなかったら
    作り直してくるし...
    一口だけよ、ひ・と・く・ち

博士:そうか、じゃあ、一口じゃな。

博士:うん、おいしいぞ、
    甘さと苦味が上手くマッチして、

博士:さすが、手作りじゃな...
    うん...うん....
    くぅ......

博士:(u_u) くぅ~

かずみ:おやすみ、博士。
    夢の世界を楽しんでね。

かずみ:さて、いきまっしょい。
    お待ちかねのマロンたんでっせ。

かずみ:そうそう、皆さん、多数の
    新キャラの応募ありがとうございました。

 かずみ:では、その中の一つ



かずみ:“野球たん”です。

かずみ:えっ、
    「まじに応募なんてあったのか?
    絵のタッチからみてもおかしいだろう」って

かずみ:...
    まあ、皆さんそこは大人の対応でね。

かずみ:では、気をとり直して、
    本編でっせ。



かずみ:季節は無視です。
    だってしょうがないじゃない、
    描いたのが秋だったんだから。

かずみ:でも、ホクホクの焼き芋っておいしいよね~。

かずみ:じゃあ、つぎ...

ガタッ

博士:う~ん、

博士:こらっ、誰じゃ~!!

かずみ:やばっ、もう目が覚めたの。
    まったく年寄りは眠りが浅いんだから。

かずみ:じゃあ、またね...

かずみ:あ、そうそう、
    無断で人をクスリで眠らせちゃだめですからね。

かずみ:そうだよね、コナンくん。

かずみ:じゃあね。
    ピューツ=ヘ(* - -)ノ

博士:だ、誰じゃ~、
    わ、わしの大福食べたのは~

博士:う~ん、
    むにゃ、むにゃ、(u_u) くぅ~


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DATE: CATEGORY:電卓
博士:お~っ、あった、あった、これじゃ。

博士:カシオが昭和52年(1977年)に12,000円で
    売り出した関数電卓fx-2000じゃ。



博士:...これでいいじゃろう?

かずみ:わたしが気にいればね。
    で、どんな物なの。

博士:fx-502Pより2年前に売り出された
    シンプルな関数電卓じゃ。

博士:金属ボディで高級感があるじゃろう。
    形もfx-502Pとそっくりじゃ。

博士:デザイン的にはこのfx-2000で
    この時代の関数電卓の完成形じゃ。

かずみ:ふーん。

かずみ:念のためにもう一度確認しておくけど、
    わたしに不必要な機能は
    付いてないんでしょうね。

博士:付いとらん。

かずみ:完動品なんでしょうね。

博士:まあ、液晶に若干ムラ...

かずみ:はぁ~つ

博士:...完動品で間違いない。

かずみ:入力は...

博士:普通の電卓と一緒じゃ。

かずみ:よーし。
    じゃあ、ちょっと貸してみて。

かずみ:一応、sin30°を計算してみるわね。
    もう飽きたけど...

かずみ:ポチッ、ポチッ



かずみ:で、sinキー、ポチッ



かずみ:すっと0.5って出てくるわね。

博士:そうじゃろう。
    なんの問題も無いじゃろう。

かずみ:そうね、変なキーも付いてないし。

博士:これで満足じゃな。

かずみ:まあね。

博士: それを貸してやるから。
    サトウ先生にもよろしくな。

かずみ:じゃあ博士、またね。
    ヘ(* - -)ノ

博士:ああ、またな...
    もう、しばらく来なくてもいいぞ。

かずみ:(・_・?)ん

かずみ:何?
    この机に乗っかってるのは?



博士:ん?

博士:あ~あ、それか。
   カシオのfx-0991wという太陽電池搭載の
   関数電卓じゃ。

かずみ:fx-2000より新しく見えるけど?
    どんな関数電卓なの?

博士: 10年以上前に発売されたものじゃが、
    まあ、今時の数式どおり入力するタイプじゃな。

かずみ:数式どおりって?

博士:例えばじゃやな...
    sin30°を計算するときはな、

かずみ:また...それ...

博士:まずsinキーを押すんじゃ。



博士:そして30じゃ。



博士:そしたら“sin30”って表示されるじゃろう。

かずみ:...

博士:そしてじゃな、最後に=キーじゃ。



かずみ:そしたら、
    答えの0.5が瞬間的に出てくるわけね。

博士:そうじゃ。

かずみ:...

かずみ:博士、ちょっと、いい。

博士:なんじゃ?

かずみ:こっち、こっち、
    ○=(`ε´○)パンチ

博士:いたっ、何するんじゃ。
    暴力はいかんぞ、暴力は

かずみ:こんな良い物があるなら、
    さっさと出してよ!!

博士:えっ、これか...

博士:でも、たしか“レトロな関数電卓を貸して”って...

かずみ:そんな事、一言も言ってません。
    漢数字電卓を...

かずみ:いや、関数電卓を貸してって言っただけです。

博士:そうじゃったかなぁ~。

博士:まあ、大人の事情じゃ。
    これを出したら話が続かんじゃろう。

かずみ:...

かずみ:だから、大人ってキライよ!!

博士:でも、わしゃ、
    この手の関数電卓は嫌いなんじゃ。

博士:数式通りってのがどうもなぁ~。

博士:やっぱり、sin30°は、
    30って押した後sinキーじゃないと...

かずみ:博士の好みはどうでもいいんです。
    それにこれ博士の電卓でしょう?

博士:...

かずみ:使うために持ってるんでしょう?

博士:まあ、そうじゃが、
    好き嫌いと、使う使わないはまた別で...

かずみ:もう、いいわ。
    じゃあ、このfx-991wを借りていくからね。

博士:わかった、わかった。

かずみ:じゃあ。
    ヘ(* - -)ノ

博士:あっ、そういえば、
    かずみくん、

かずみ:ん?

博士:君の友達でわしのサインがほしいとか...

かずみ:へぇっ、サイン???

かずみ:あっ、あれね...
    ...
    ......

かずみ:博士、私の記憶違いみたいで...

かずみ:同級生じゃなく、
    すっごく綺麗な30歳ぐらいの
    お姉さんだったかしら~

博士:えっ、本当か?
    ( ̄▽ ̄)

かずみ:ここに博士のサインを頂けたらって。

かずみ:博士の老後の心配もなくなるし、
    万が一病気になっても大丈夫って言ってたわよ。

かずみ:博士もハッピーで、
    そのお姉さんもハッピーなんだって。

かずみ:たしか、どこかの生命保険会社の
    外交員って言ってなかったっけ。

かずみ:じゃあね、博士。
    ピューツ=ヘ(* - -)ノ

博士:( ゚д゚)


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