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ドクターアキヤマ

Author:ドクターアキヤマ
ドクターアキヤマ(通称「博士」);
現役大学教授(工学部).
専門は化学.
誕生日:アインシュタインと一緒.
(ほしのあきさんと五木ひろしさん
とも一緒)
趣味:レトロな物コレクション.

かずみ;
工学部の??年生.
4兄弟の2番目で、おじいちゃん、
おばあちゃんも同居しているという
8人家族.
工学部に進んだ理由は“数学が苦手
だから敢えて挑もうと思って...”.
なぜか用も無いのに
博士の研究室に入りびたっている.


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まとめ
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DATE: CATEGORY:電卓
博士:お~っ、あった、あった、これじゃ。

casio_mini08.png

博士:カシオミニの4代目CM-603、
    1973年(昭和48年)10月発売の電卓じゃ。

かずみ:見た目あまり変わらないのね。

博士:このCM-603までは、
    初代に似たデザインを継承しとる。

博士:でも、キーと
    表示されている数字を良~く見てみるんじゃ。

かずみ:あっ、少数点キーが付いてる。
    それに数字も
    “1.23450”だって。

博士:そうじゃろう、そうじゃろう、
    少数点キーを使って入力したんじゃ。

かずみ:すごいじゃん。
    やっとフツーの電卓って感じ。

かずみ:それにこれ“+=”キーじゃないよね!!
    “+”キーと“=”キーが独立してるっ。
    ってことは...。

博士:その通り。
    加算式じゃなくて、
    普通に数式どおり
    入力する方式に変わっとる。

かずみ:やった。
    これでかずみにも経理ができると。
    ルン、ルン、ルル、ルン、ルン、ルン!!

博士:...。
    その理屈が、
    わしにはちょっと理解できんが...。

かずみ:博士、博士、
    でも、この“右に進め”キーは何に使うの?
    もう、いらないじゃない。

博士:いやいや、初代カシオミニと
    似たような使い方じゃよ。

博士:そうじゃのう、
    じゃあ、“24÷17”を計算してみるかのう。

かずみ:“24÷17”ね、
    ハイ、

casio_mini09.png

かずみ“1.41176”ね。
    これがどうかしたの?

博士右に進め”キーを押してみるんじゃ。

かずみ:ハイ、ハイ
    “右に進め”キーね、

casio_mini10.png

かずみ:“470580”
    うーん

かずみ:゜∀゜!!

かずみ:つまり、
    答えは“1.41176470580”って
    わけね。

かずみ:賢いじゃん。

博士:そうじゃろう。

博士:でも、本当は“1.41176470588...”なんじゃが、
    まあ、最後の桁は表示しいるだけの
    オマケみたいなもんじゃからのう。

博士:じゃ、次に“×1”を計算してみぃ

かずみ:また、またぁ~、
    すぐ、わたしをばかにするんだらか、
    1をかけても元の数と一緒だよ。

casio_mini09.png

かずみ:ほらね、
    “1.41176”。
    “右に進め”キーおしてっと、

casio_mini12.png

かずみ:ほらね、
    “000000”っと。
    ...。

かずみ:( ・◇・)?

かずみ:ど、どういうこと?

博士:計算結果を表示するけれど、
    次の計算には
    上位6桁しか使わないんじゃ。

博士:男らしい仕様じゃろう。
    どうじゃ?

かずみ:...。
    そうね、たんにフツーだと
    いまいち魅力感じないし。

かずみ:...。
    でも、あんまりじゃない。

博士:まあ、6桁あれば、
    十分なんじゃよ、大抵。

博士:ちなみに、6桁の制限で、
    999,999を越えた数値も扱えないぞ。
    これもお茶目な仕様じゃ。

かずみ:うーん、そうねぇ~

かずみ:あの初代から、
    わずか、1年ちょいで、
    ここまで進歩したんだから、
    すごい進歩かもね。

博士:そうじゃろう、そうじゃろう、
    1年ちょいで4代目じゃぞ。

かずみ:博士、博士、でも、
    4つとも全部買っちゃうと
    5万円を越えちゃうよ。

博士:かずみくん、
    それは触れてはいけない
    “ひ・み・つ”じゃ

博士:前にも言ったけどな、
    カシオミニの発売は、
    カシオミニショックといわれ
    衝撃的だったんじゃ。

博士:それまで色んなメーカーが
    電卓を開発・販売してたんじゃ。

博士:“儲かるぞ~。
    これからは電卓の時代だ~。”
    って、ぐあいにな。

博士:ところが、
    カシオミニが発売されて、

博士:“やべぇんじゃねぇ。
    安くなりすぎなんじゃねぇ。
    儲かんねぇんじゃねぇ”
    って、なったわけじゃ。

かずみ:なるほど、
    カシオミニショックね~。

かずみ:ね、ね、博士、
    リーマンショックと
    どっちがすごいの?

博士:...。
    いや、比較できることじゃないだろう。

博士:で、かずみくん、
    とうぜん、他の会社も、
    手をくわえて黙って見ていたわけじゃない。

博士:対抗機種を出してきたわけじゃ。
    わしはこれを“6桁の戦い”と
    名づけとるんじゃが...、

かずみ:博士、博士、
    くわえるのは“手”じゃなくて
    “指”じゃないの。

博士:...。
    江戸っ子はちっちゃいことを
    気にしちゃいかん。

博士:で、じゃ、
    え~っと、たしかこの棚の
    ここら辺に入っとったはずなんじゃが...。

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DATE: CATEGORY:電卓
かずみ:どれ、どれ、あっ本当だ。
     少数点のキーがない。

casio_mini04.png

博士:そうじゃ、そうじゃ。
     じゃあな、5÷3と押してみるんじゃ。

かずみ:えっと“5”、“÷”、
     “3”、“=+”っと

casio_mini05.png

かずみ:“1”ですか。
     ...。

かずみ:なるほど、実に男らしい電卓なんですね。

かずみ:1.66666を
     すぱっと、まるっと、ずばっと、
     “1”と計算する。

かずみ:まあ、わたしとしては、
     キライじゃないかな。
     ここまでいさぎ良いと。

かずみ:だから小数点なんてキーは必要ないんだ。
     ちっちぇ事は気にすんねぇ。
     こちとら江戸っ子だぜぇ~ってもんだ。

博士:いや、いや、勘違いしてもらっちゃ困るよ。
     カシオミニが江戸っ子かどうかもわからん。

博士:じゃあ、その“0”と“-”キーの間の
     “右に進め”みたいなキーをおしてみるんじゃ。

かずみ:えっ、どれ?
     うんーっと、これかな、

casio_mini06.png

かずみ:“666666”...、
     うーん、どういうこと?

博士:このカシオミニはじゃなぁ
     普通に表示しているのは整数部で、
     その“右に進め”キーを押している時は、
     小数点以下を表示するんじゃ。

博士つまり、整数部を6桁、小数点以下を6桁、
     ちゃんと計算しておる。

かずみ:ふーん。
     でも、博士、
     小数点キーがないよね。

かずみ:少数点以下の数字って、
     どうやって入力する?

かずみ:例えば、ほら円周率πって
     “3.14”でしょ。
     入れられないじゃん。

博士:円周率πじゃな、何の問題も無い。
     “3”じゃろう。

かずみ:...。
     (¬_¬)

博士:冗談じゃ、冗談。
     πは3.1415926535...って無限につづくんじゃ。

博士:そうさのう、“3.14”ねぇ...。。

博士:“314÷100”でどうじゃ。
     ほれ、

casio_mini07.png

博士:この通りじゃ。

博士:でも、実は小数点以下は計算には使えんのじゃ。

かずみ:どういう事?

博士:つまり、314÷100”と入力すると3.14と表示はするが、
     続けて計算すると小数点以下を無視して
     “3”とみなして計算するんじゃ。

博士:結局、314÷100×3は“9”になるんじゃ。

かずみ:...

かずみ:つかえないやつっ。
     ちょっと、かずみちゃんには、
     この電卓の仕様が理解できないです。

かずみ:加算方式でしょ、
     6桁表示でしょ、
     変なキー押して
     整数と少数の切り替えでしょ、
     少数点キーの省略でしょ、
     それに、それに...

博士:わかった、わかったから、
     そう興奮しないで。

博士:加算方式は
     一部の電卓では今でも使われている。
     用途に応じてじゃ。

博士:確かに、
     それ以外の仕様は“しょう”もないね。

かずみ:...。
     ( ̄- ̄)

博士:えーっ、オッホン。
     だから、言ったじゃろう。

博士:この初代カシオミニは画期的な
     低価格を成し遂げた機種なんじゃよ。

博士:多少の犠牲は目をつぶってだな。
     ほれ、君のお爺さんも“マイ電卓”を
     持てたんじゃろう。

博士:1972年(昭和47年)といえば、
     大卒の初任給が5万円ぐらいじゃ。

博士:給料を全部はたく勇気はなくても、
     まあ、給料の1/4ぐらいなら...って、
     爆発的に売れたんじゃぞ。

かずみ:でも、あんまりだと思わない。

かずみ:それに、月給の1/4でしょ。
     今だと5万円ぐらいじゃない。
     博士の大好きな大福が
     500個ぐらい買えるわよ。

かずみ:それになのに...

博士:...、
     まあ、大福500個はおいといてじゃなぁ、
     カシオもそう考えたみたいじゃ。

博士:次々と欠点を克服した
     後継機種を発売しておる。

博士:半年後にマイナーチェンジ版のCM-601、
     その3ヵ月後に小数点キー搭載のCM-602、
     さらにその5ヵ月後に
     浮動小数点対応のCM-603、

博士:名前はすべてカシオミニ、
     定価も同じ12,800円じゃ。

博士:じゃあ、次はこれじゃな、
    え~っと、たしかこの棚の
    ここら辺に入っとったはずなんじゃが...。

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DATE: CATEGORY:電卓
今日も研究室のドアを叩く音が...

コンコン、

かずみ:こんちわ~

博士:ウゴッ、モゴッ、

かずみ:何やってるんですか、博士?
     昔のサザエさんみたいになってますよ。

かずみ:あ~っ、大福食べてる。

博士:ゴホ、ゴホッ、
     ぐぁ、かぁ、かずみくんじゃないか、
     確かこの時間は講義中じゃ?

かずみ:休講っすよ、休講。
     まったく、たまに午前中から学校に出てくれば、
     これなんだから。

かずみ:でも、博士、大福なんて食べちゃって、
     それも、イチゴ入りに、メロン入り、
     パイナップル入りに、奈良漬入り...。

かずみ:ちょっと、博士の好みが理解不能です。
     それに、いくらなんでも食べすぎじゃない。

かずみ:この前も5kg太ったって嘆いてなかったっけ、
     それに、血糖値もイエローカードだって...、

博士:...。
     いや、えーっと、じゃな、
     甘い物は頭脳労働には必須なんじゃよ。
     それに、なぁ...

かずみ:ハイ、ハイ、わかった、わかった。

かずみ:でね、
     実は緑色に光る電卓が家にもあったの、
     お爺ちゃんの青春の思い出らしんだけど...

casio_mini01.png


博士:こ、これは、
     ...............、

かずみ:博士、

博士:...............、

かずみ:博士っ!!

博士:おっと、すまん、すまん。
     あまりの感動になっ。

かずみ:そんなにすごい物なの?

かずみ:お爺ちゃんもこの電卓が出たときに、
     はじめて“マイ電卓”を持てた。
     “感動した!!”って。

博士:そうじゃろう、そうじゃろう。
     これは1972年(昭和47年)8月に発売された
     初代カシオミニじゃ。

博士:そのころ電卓は5万円ぐらいしてたんじゃが、
     12,800円という低価格で売り出して、
     電卓業界にカシオミニショックを与えたという
     伝説の名機じゃなぁ。

博士:やっとわしの手元にきたかぁ~。
     欲しかったんじゃ、これ~。

かずみ:いや、それ、お爺ちゃんのですから。

かずみ:けどね、これ壊れているみたいなの。

かずみ:例えばね、“9 – 5” を計算しようと思って
     “9”、“-”、“5”って押して、
     “=”がないんで、
     これだろうてことで“=+”をおしたらね、

casio_mini02.png


かずみ:ほら、“-4”って答えがでるの。
     お爺ちゃんの青春の思い出なのに。
     壊れちゃっててかわいそう~。

かずみ:それに“0”の数字もつぶれてるし。

かずみ:でも、「かずみに貸したら壊れた」、
     なんてことになったら...。

博士:なんじゃそんなことか。
     大丈夫、壊れとりゃせんよ。

博士:“0”はデザインの問題じゃ。
     この頃のカシオの電卓は全部これじゃ。
     それに、計算もあっとる。

かずみ:また、また~っ、いくらなんでも、
     かずみをバカにしすぎだよ。
     私と博士の仲だからって、
     アカハラで訴えるよ。

かずみ:“9-5”は“4”ですよ。
     絶対、“-4”じゃありませんー。

博士:いや、いや、バカになんかしとらんよ。

博士:それに、かずみくんとわしは、
     “単なる教員と教え子”という仲じゃ。

博士:えーっと、じゃな。
     キーの押し方が間違っとるんじゃよ。

博士:初代カシオミニは“加算方式”
     の電卓なんじゃ。

博士:キーが“+”じゃなくて、
     “=+”っていうのも加算式電卓の
     特長でなぁ、

博士:“9-5”を計算するときは、
     今、表示されている数字に“9”を足す、
     そして“5”をひくと考えるんじゃ。

博士:じゃから、Cキーで0にして、
     “9”、“=+”、“5”、“-”
     と押せば、

casio_mini03.png


博士:ほれ、ちゃんと“4”と答えが出る。

かずみ:...。
     いや、ありえないでしょう。
     そんな押し方。

かずみ:“9-5”だったら、
     素直に式どおり、
     “9-5=”って打ちましょうよ!!
     (T-T)

博士:“打ちましょうよ!!”って、
     うるうる目で、
     同意を求められてもなぁ...。

博士:このカシオミニの発売された頃は
     加算式の電卓が主流じゃんたんじゃ。

博士:もともと、電卓は高価じゃったから、
     個人が買うのではなく会社の経理などで
     導入されたんじゃ。

博士:加算式は大量の伝票処理には最適じゃろう。
     元の数に、“数字”を“足す”、“数字”を“引く”
     と押していくのじゃから。

かずみ...。

かずみ:なるほどね。
     結論として私は経理には向かないと。

かずみ:お小遣い帳もつけたことないし、
     お年玉なんていつの間にか消えてるし、
     がさつだし~。

博士:まあ、まあ、そう、自棄にならずに。
     かずみくんにも一杯良い所があるじゃないか、
     たとえばじゃな、えっーと、
     ...................、

博士:そうじゃ、ほれ、
     優しい家族に囲まれてじゃな、
     それに、えっーと、
     ...................、
     ...................、

博士:...えっー、おっほん。
     ところで、かずみくん。
     この初代カシオミニ、
     小数点キーが無いことに気づいてるかい?

かずみ:(-_-*)、ブッ、ブッ、ブッ、ブッ...
     えっ、小数点?


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DATE: CATEGORY:マロンたん
...カチャッ、


かずみ:博士っ...、
      ハイ、いるわけないですね。
      この時間、博士は講義中~。

かずみ:わ、た、し、のやりたい放題、好き放題。
      しかし、相変わらず汚い部屋だね~。
      博士の辞書に“掃除”とか
      “整理整頓とかいう文字はないんだねぇ。

かずみ:まぁ、いいや。
      さて、皆さんお待ちかねのぉ~
      “マロンたん”ですよ。

かずみ:前回は、これからって時に
      博士の邪魔が入っちゃったもんな~。

かずみ:ということで、今回の主役は、
      わ・た・し、“かずみさま”です。

かずみ:では、さっそく

maro02_1.png


かずみ:ねっ、ちゃんと、
      主人公のバックグラウンドも
      考えているんですよ。

かずみ:論理的にくみたてなくちゃね、
      理系ですから、り・け・い・

かずみ:では、たしか今度は第2話だったよな
      えっと、どこだ、どこだ、
      ポーチの中ぐらい整理しようよ > わ・た・し
      あったぁ~、これ、これ、

かずみ:これ、これ、
      最高傑作大長編四こま...、
      六こまマンガ「マロンたん」第2話です。

maro02_22.png

かずみ:第2話から無着色です
      べつに手抜きじゃなくてぇ~、
      ほら、雑誌に載せる時に
      フルカラーじゃ編集者が困るでしょう。

かずみ:先見の明よ、先見の明。
      えっと、じゃあ、つぎ、つぎ、


ガチャ、ガチャ、ガチャ


博士:いかん、いかん、
     電卓を忘れとった、電卓。

博士:えーっと、どこだっけ。
     机の上ぐらい整理整頓しようよ > わ・し

博士:(。゜ω゜)ン?
     カ、カーテンに隠れているのは、
     だ、誰じゃー。

かずみ:ふっ、ふっ、ふっ、
      わたしだよ、わ・た・し、
      怪盗ドッグアイさ。

博士:...。
     なにしとるんじゃ、かずみくん?
     スカーフなんて額に巻いて。

かずみ:ちがう、わたしはかずみなどという
      可憐でかわいい名前ではな~い。
      怪盗ドッグアイだ。

かずみ:うひょ、ひょ、ひょ、ひょ
      さらばじゃ~、ヘ(* - -)ノ 。

博士:...、
     ┐(´д`)┌


DATE: CATEGORY:そろばん
博士:お~っ、あった、あった、これじゃ。

Soro1.png


博士:ん...
     間違った。これじゃない。

かずみ:なに、これ。

博士:えっ、これはじゃな、
     天1珠、地5珠のそろばんなんじゃが、

博士:よこ枠に
     “ライオン巴型 かとりせんこう”って
     入っとるんじゃよ。

博士:多分、あのサントリーの“寿”と同じように
     ノベルティグッズじゃろう。

かずみ:でもどうして、
     かとりせんこうのノベルティグッズが
     そろばんなの?
     意味わかんないですけど。

博士:さぁ、わしが企画したんわけじゃないし。

博士:多分、あれじゃ、
     “そろばんで計算しているとき
     “カ”がプーンと飛んできてじゃな、

博士:チックっと刺されて、
     “あら、かゆいわね”ってなってじゃな、

かずみ:...博士。

博士:ふっと、そろばんを見ると
     “ライオンかとりせんこう”と書いてある。

博士:そうだ“ライオンかとりせんこう”
     どこにいったかしら、

博士:あら、ないわね。
     買ってこなきゃ...、

かずみ:博士っ!!

博士:ん?

かずみ:博士って想像力豊かなんだね。
     職業まちがったんじゃない?

博士:うるさいわい。
     え~っと、あ、こっちじゃ。

Soro2.png


博士:15桁のトモエそろばんじゃ。
     これは昭和40年代か
     50年代ぐらいのものじゃと思うがのぅ。

博士:今も普通に売っておる形で、
     天1珠、地4珠のそろばんじゃ。
     どうじゃ?

かずみ:いや“どうじゃ?”っていわれても、
     普通に売ってるんでしょう。
     特に感想ないな~。

博士:なんじゃと、普通が一番じゃ。
     室町時代に渡来したそろばんがじゃなぁ、
     結局この形に落ち着いたんじゃ。

博士:先人の努力と知恵と創意工夫と...、

かずみ:ハイ、ハイ。
     わかった、わかった。

かずみ:ふ~っ。
     でも、今回は古い物ばかり見せられたなぁ~。
     まったく古いのは博士だけで充分なのに。

博士:なんじゃと、失礼な、
     これでもなぁ、若い頃はなぁ
     キムタクとかソリマチとかに似てるって、
     .........

博士:自称しとったんじゃぞ。

かずみ:へーっ、そうですか、そうですか。

かずみ:私だってね、
     工藤静香とかねぇ
     松嶋菜々子とかの若い頃にねぇ、
     クリソツだって、
     .........

かずみ:お母さんに言われてるんだよ。
 
博士:...。

かずみ:...。

かずみ:まあいいや、
     で、博士、いつ地の珠は4つになったの?

博士:昭和の始めに珠算教育が必修になったときに、
     地4珠を使いなさいということに
     なったらしいんじゃ。

博士:しかし、昭和の終わりまで
     地5珠のそろばんも普通に使われとったぞ。
     基本そろばんは頑丈じゃからな。

博士:わしが小学生のころにお袋がじゃな、

博士:地5珠のそろばんを、
     夜遅くまでパチパチ、パチパチと弾いてじゃな、

かずみ:...博士、

博士:家計簿をつけながら
     いつも使っているのは赤ペンでじゃ、

博士:隣の部屋で寝ているわしの耳に、
     ふ~っと、ため息が聞こえてきてじゃな、

かずみ:博士っ!!

博士:ん?

かずみ:そろそろ講義の時間じゃない?
     かわいい教え子たちを待たせていいの?

博士:おっと、いかん、いかん。
     そうじゃった、そうじゃった。


キーン、コーン、カーン、コーン~


博士:まずい、始まりの鐘じゃ~。
     ダッシュじゃ、ダッシュ。

かずみ:じゃあね、いってらっしゃい~

博士:じゃあ、またな、かずみくん...って、
     次の講義はお前も受けとるじゃろう!!

かずみ:てへっ。
     ばれた?


DATE: CATEGORY:そろばん
博士:お~っ、あった、あった、これじゃ。

ten1chi5_1.png


博士:これは昭和の初めに作られたそろばんじゃ。

かずみ:あ~っ、本当だ。
     上のビーズの数が減ってる。

博士:そうじゃ。
     天の“珠”の数が2つから1つになっている。
     “たーま”の数がな。

かずみ:へーっ、昭和のそろばんは、
     こんなだったんだ。

かずみ:でも、博士、
     どうしてこのそろばんは、
     昭和に作られたってわかるの?

博士:このそろばんの裏板に、
     昭和八年、祝○○○○...結婚の儀と
     彫ってある。

博士:結婚の引き出物か、
     挨拶にご近所に配った物じゃろう。

かずみ:...。
     ちょっと理解できないですが?

かずみ:結婚祝いに“そろばん”?
     なぜ、そろばん?
     なにゆえ、そろばん??
     夢と希望に満ちた結婚生活の始めに、
     そろばん???

博士:だから、言ったじゃろう、
     商売人にとって、
     計算道具は命の次に大事なもんなんじゃ。

博士:おまんまが食べられないと、
     どうにもならん。
     愛だけじゃ食べれないんじゃ。

博士:商売というのはじゃな、

博士:笑顔で、「まいど」
     「いや~、いい天気でんな」、
     「今日も、えろうべっぴんさんで」、
     で、最後に「どうも、おおきに」じゃ。

かずみ:...。
     博士、ど、どちらのお生まれで?

博士:...いや、オッホン。
     この前な、“商人・京子の
     「今日も朝から稼ぎまっせ~」:関西制覇編”
     ってドラマでやってたんじゃ。


かずみ:...。
     ヽ(´ー`)ノ。

博士:...。

博士:え~っと、それじゃあ~、
     携帯用のもあるぞ。
     これじゃ、

ten1chi5_2.png


かずみ:わっ、小っちぇ。
     私の“もみじ”のような手の中に
     すっぽり隠れるじゃない。

博士:そうじゃ、かずみくんの、
     “キャッチャーミット”のような手で
     十分隠れるぞ。

かずみ:...。

博士:これじゃったら計算しているのも
     相手に見えないしな。
     色々便利じゃったかもな。
     それにポケットにも...、
     いや、もうポケットはいいわい。

かずみ:本当に小さい~。
     でも、博士の“イモムシ指”では
     操作が大変そう~。

博士:...。

かずみ:でも、7つしか軸がないってことは、
     7桁しか計算できないんでしょう。
     大きな数は扱えないってことだよね?

博士:まあ、そうじゃな。
     大きいのは商店で据え置きで、
     中ぐらいのは店の中で持ち運んで、
     小さいのは外出の際に携帯して、
     と使い分けたのじゃろう。

かずみ:ところで、博士、
     さっきのは昭和製ってことだけど、
     前に江戸から明治ぐらいで天珠の数が
     減ったって言ってなかったけ?

かずみ:たしか、江戸の次が明治で、
     昭和になって、そして平成だよね。
     で、本当はいつ珠が減ったの?

博士:...。
     大正はどこに行ったんじゃ?

博士:え~っと、じゃな。
     おそらく江戸の終わりから、
     明治の初めごろにかけて
     徐々に天1珠に代わっていったはずじゃ。

博士:ほれ、これは江戸末期ぐらいの
     和算の教本の挿絵じゃ。
     目を凝らして良-くみてみぃ。

ten1chi5_3.png


かずみ:ちょっと見にくいんですけど~。

かずみ:まあ、視力2.0の目を駆使すれば、
     今度は漢字じゃないし。

かずみ:うんーっと、
     あっ、この人おでこが広~い!!
     目も細っ。

博士:そこじゃないわっ!!
     そろばんが画いてあるじゃろう。
     そろばんが。

かずみ:えーつ、そろばん、あっ、本当だ。
     この画のそろばん、
     天に珠1つしかないみたい。

博士:そうじゃろう。
     多分このころは天1珠と天2珠の
     そろばんが混在していたんじゃろう。

かずみ:ふーん。
     でも、博士、
     さっきからひとつ気になってるんだけど。

博士: なんじゃ?

かずみ:下の珠の数も今と違ってない。
     ソロカルは珠が4つだったように
     思うんだけど。

博士:さすが、かずみくん。
     わしの教え子じゃ。
     観察力が鋭いの。
     そう、今のそろばんの地の珠は4つじゃ。

博士:じゃあ、どうして、
     4つになったかわかるかのう?

かずみ:え~っ、( ̄ヘ ̄)う~ん、
     
かずみ: ゜∀゜!!

かずみ:ドジな人がいて間違ったんだよ。
     で、それが伝わってと。
     ほら、材料も節約できるし。

博士:...。
     本当にきみはわしの教え子じゃったかのう。
     顔に見覚えがない気がしてきた...。

博士:えーっとじゃな、
     わしらが普通に使っている計算では、
     1つの桁で9まで表現できれば充分じゃろう。
     10になったら1桁あがるんじゃから。

博士:じゃから、地には4珠で充分なんじゃ。

かずみ:...なるほどね。
     うん、まあ、そういうことにしとこう。

博士:まったく、しょうがないな。
    じゃ、次のはなぁ、
    え~っと、たしかこの棚の
    ここら辺に入っとったはずなんじゃが...。

DATE: CATEGORY:そろばん
博士:お~っ、あった、あった、これじゃ。

1.png

博士:これが日本のむか~しのそろばんじゃ。
     枠もちょっと破損しているし、
     軸が一本無くなっているのが残念じゃがな。

博士:そろばんは、室町時代ぐらいに、
     中国から日本に伝来したという話じゃ。

かずみ:えつ、室町時代の日本のそろばん...。
     すごーい、室町時代っていったら、
     大昔じゃない。
     “よい国つくろう室町幕府”って。
     おばあちゃんより年寄りなんだ~。

博士:“よい国”って、
     そりゃガッツ石松の迷言じゃろう。

博士:正しくは“いい国作ろう鎌倉幕府”じゃ。
     それに鎌倉幕府は1192年設立じゃなくて、
     今は1185年設立が有力でじゃな...

かずみ:わかった、わかったって。
     つまりふる~いそろばんなんでしょ。

博士:まあ、君のおばちゃんよりは古いじゃろうが、
     さすがに室町時代じゃない。
     江戸時代の終わりぐらいに作られたもの
     じゃないかのう。

博士:ひょっとしたら坂本龍馬が、
     “答えがあわんぜよ”なんて言いながら
     使ってたものかもしれんぞ。

かずみ:...。

かずみ:゜∀゜!!

かずみ:へーっ、そうなりか~。
     江戸時代のそろばんって
     こんな形だったなりね~。

かずみ:でも、珠の形が中国のそろばんと
     違ってみえるなりよ~。

博士:(´・ω・`)?

博士:ま、まあ、そうじゃな。
     日本では最初、伝来した形を
     コピーして作ったらしいんじゃ。

博士:その後、弾いて速く計算できるように、
     珠をお団子みたいな形からひし形に
     改良したんじゃ。

かずみ:工夫したってことなりか~。
     でも、このそろばん凄く大きくて
     使いにくそうなりね~。

博士:(´・ω・`)???

博士:どうしたんじゃ、さっきから。
     “...なり~、...なり~”って。

かずみ:えっ知らないの?

かずみ:江戸時代の人ってこんな風に
     しゃべってたんだよ。
     この前、アニメでやってたもん。

博士: ┐(´~`)┌


博士: そりゃ“コロ助”だけじゃろう。
     そんなしゃべり方してないはずじゃ。

博士:まあ、この大きいそろばんは商店や何かで
     据え置きで使っていたんじゃろう。

博士:この裏側に板がついているのがわかるかのう?
     計算している時に相手から隠すのに
     役に立つらしい。
     まあ、商売人はヒミツが必要じゃからのう。

博士:じゃ、これはどうじゃ。
     天2珠、地5珠の携帯サイズそろばんじゃぞ。

2.png

かずみ:ほんとだ小さい。
     これだったらポケットに入りそう。

博士:いや、入れてみなくて良いから。

博士:まあ、このそろばんは裏板が無いが、
     手で隠しながら計算できるし
     問題ないじゃろう。

かずみ:でも、博士、何で天に2珠、地に5珠も必要なの?

かずみ:たしか、15まで数字が表せるとか、
     ごちゃごちゃ訳の分からないこと言ってたけど。

博士:別に、訳の分からない事は言ってないが、
     答えは中国の“度量衡”にあり
     という話じゃ。

かずみ:えっ、“ドレミファソラシド”?

博士:かずみくん、耳掃除したほうがいいぞ。
     度量衡じゃ、“ど・りょう・こう”、
     つまり“単位”じゃな。

博士:中国の重さの単位では16両で1斥だったんじゃ。
     つまり、一つの桁で15両まで
     数える必要があった。
     まあ、専門用語では16進法というがのう。

かずみ:でも、それ中国の話でしょう?
     日本は関係ないじゃない。

博士:確かには殆ど日本では関係なかったらしいのう。

博士:でも、強いてあげればじゃなぁ...、
     そうじゃ、かずみくん。
     これを知っとるかい?

3.png

かずみ:わっ、きたなっ。
     ランチ前に食欲がなくなったらどうするの。
     まったく。

かずみ:ん...何か字が書いてある。
     寛、通、永、...、うーん???
     視力2.0でも読めません。

博士:時計回りに読んでどうするんじゃ。
     これは“寛永通宝”じゃ。
     江戸時代の代表的な貨幣で、
     1文銭銅貨じゃ。

博士:これが250枚で1朱金貨、
     16朱で1両金貨じゃ。
     まあ、時代によって微妙に異なるがのう。

博士:ほれ、一応、16進数のおでましじゃ。

かずみ:ふーん、
     でも、なんかこじつけっぽいんですけど。

博士:まあな。
     実は幕末から明治の頭ぐらいには、
     珠の数が減ったんじゃ。

博士:珠が減ったそろばんが、
    え~っと、たしかこの棚の
    ここら辺に入っとったはずなんじゃが...。

DATE: CATEGORY:そろばん
今日も研究室のドアを叩く音が...

コンコン、

博士:ハイ。

かずみ:ちぃーす!!

博士:...。
     すまん、今、今忙しいんじゃ。

かずみ:また、またぁ~。
     今、窓から“ボーッ”と外を眺めてたじゃない。

博士:...。
     いや、外を眺めながら論文の構想をじゃな...

かずみ:わかった、わかった、でね、
     おばあちゃんから面白いものもらったんだけど...

C_そろばん1

かずみ:老人会の旅行でおばちゃんが中国に行って、
     “金が欲し~い、金が欲し~い”って
     いつも言ってるかずみにって。
     金運がよくなるお守りなんだって。

博士:ほ、ほう。
     そろばんを模したキーホルダーじゃな。

博士:確かに商売繁盛で金運が上がるかもじゃ。
     でも、“今”、中国とはなかなか肝の据わった
     老人会じゃな。

かずみ:でもね、博士、なんか形がへんなの。
     博士が無理やり私に見せた
     ソロカルのそろばんと違うみたいな気がするの。

かずみ:それにね、私、殆どそろばん使った事ないんだ~。

かずみ:けどね、友達の“なおっち”が小学校のとき
     そろばん塾に行ってたんだって。

かずみ:でね、その“なおっち”の彼氏の“ひろゆき”がさ、
     この前、道を歩いていたらね、
     中学生のときの同級生にバッタリ出会ったんだって、

博士:...。

かずみ:でね、久しぶりだし~、暇だからぁ~、
     カラオケにでも行こうってことになったらしくて、

かずみ:でね、カラオケ屋さんに着いたんだけど、
     会員証の入った財布忘れたらくしくって、

かずみ:でね、
   
博士:...、えーっと、かずみくん、
     話の途中にすまんが、
     そろばんの話はどこに行ったんじゃろうか?

かずみ:えっ、そろばん、
     ...。

かずみ:チッ、
     でさ、何かこのお団子に刺さったビーズが
     違うような気がするんですけど~。
     ひょっとして、ブランド品のコピーとか~。

博士:チッって...、まあよいわ。
     これは中国の普通のそろばんじゃよ。
     なんにもおかしくない。

かずみ:えー、絶対違うって~。

博士:しょうがないなぁ~、
     え~っと、たしかこの棚の
     ここら辺に入っとったはずなんじゃが...。

博士:お~っ、あった、あった、これじゃ。

2-3.png

博士:これが、お守りじゃなくて普通の中国のそろばん
     じゃよ。
     ほれ、“珠(たま)”の数がそのお守りと一緒じゃろう。
     ちなみに、“ビーズ”じゃなくて、珠じゃからな、珠。

かずみ:うーん???
     でも、やっぱり、何か違う。

かずみ:なおっちが言うには、
     もうちょっとビーズが、
     じゃなくて、珠の数が少ないって。

かずみ:それにこんなお団子みたいな形のビーズ...、
     こんな形の珠じゃいって言ってたよ。

博士:そりゃ、そうじゃろうのう。
     日本では絶滅した形のそろばんじゃから。

博士:そろばんは計算に使うんじゃが、
     この真ん中の区切りを
     梁(はり)というんじゃ。

博士:梁より上を天、下を地として、
     天にある珠が5を、地にある珠が1を、
     あらわすんじゃ。

4-5.png

博士:つまり、この中国式そろばんは
     天に2珠、地に5珠あるから
     合計15までの数を表せることに
     なるんじゃ。

かずみ:...。

博士:じゃから、一つの軸に刺さった珠で
     0から15まで表現できる。
     16になったら一つ左の軸の地珠が1増えて...

かずみ:...。

博士:かずみくん...、

かずみ:...。

博士:か、ず、み、く、んっ...、

かずみ:へぇつ...。

博士:どうした、“ボーッ”と窓から外を眺めて...

かずみ:...いえ、ランチに何を食べようかと...。

博士:ラ、ランチじゃと、
     まだ、朝ご飯食べたばかりじゃないか、
     まったく、もう、いいわっ。

博士:日本でも昔はこの珠の数だったんじゃ。

博士:日本の古いそろばんがな、
     え~っと、たしかこの棚の
     ここら辺に入っとったはずなんじゃが...。

DATE: CATEGORY:マロンたん
コンコン...、コンコン...、
コ・ン・コ・ン......、

がちゃ、がちゃ、...カチャッ、


かずみ:ハーイ、博士...、
      ハカセ、
      はかせぇっ!!

かずみ:チッ、いねぇのか。
      せっかく、かずみさまが遊びにきてやったのによぅ。

かずみ:しかし、部屋の鍵もかけずに、
      パソコンもつけっぱなで、まったく~。

かずみ:......。
      ( ̄▽ ̄)

かずみ:ということで、今回の主役は、
      わ・た・し、“かずみさま”です。

かずみ:あ~、あ~、聞こえますか?
      えっと、マイクはどこにあるんだ?
      ......。

かずみ:では、マンガ家を志していたかずみさまが、
      小学校の時に書いた
      最高傑作大長編四こまマンガ、
      「マロンたん」をお送りしましょう。

かずみ:まずは、表紙と、えっーと、どれだっけ。
      あった。これ、これ、

maron2.jpg

かずみ:どうです。最高でしょう!!
      工学部なんて入らずに、
      芸術学科に行けばよかったかな~。

かずみ:ちなみに、“へぽこ”は当事のペンネームです。
      “へっぽこ”じゃないので、間違えないように。

かずみ:次に、第1話っと、
      えっと、どれだっけ...、
      ポーチの中ぐらい整理しようよ > わ・た・し
      あったぁ~、これ、これ、

samp1.png

かずみ:いや、いや、何回みても、
      腹をかかえて大笑いしちゃうよ。
      マンガコンクールにでも応募しちゃおかな~。
      えっと、じゃあ、第2話はっと...


ガチャ、ガチャ、ガチャ


かずみ:まじぃ!!
      博士が帰ってきた。
      じゃあ、またね~、ヘ(* - -)ノ 。

DATE: CATEGORY:電卓
博士:お~っ、あった、あった、これじゃ。
     その品物はなぁ、サントリーそろばん電卓「寿」じゃ。

kotobuki1.png

かずみ:えーつ。
     サントリーってお酒を造っている会社だよね。
     おいしんだよね~。あそこが造ったウィスキーって。

博士:そうじゃ、そうじゃ、あの芳醇な香りがのう・・・。
     (・-・)・・・ん?

博士:えーっと、かずみくん。
     たしか、きみまだ20歳になってなかったと
     思うんじゃが?

かずみ:(^_^;)・・・。

     そうそう、「おいしんだよね~。」ってお父さんが
     言ってたよ。

博士:ふぅーん、 ( -_-)、おとうさんがね・・・。
     まあ、そういうことにしておこう。

博士:これは発売年は不明。
     というか多分売ってたんじゃなくて、
     配ったんじゃろうな。
     ノベルティグッズみたいな物かのう。

かずみ:博士、博士、この電卓、ソロカルとちがって、
     数字が緑色に光るよ!!
     かっけぇ~。

kotobuki21.png

博士:昔の電卓は皆こんな感じじゃ。
     緑に光ったり、赤く光ったり、オレンジだったり、
     中にはネオンサインの数字みたいな物も
     あったんじゃ。

博士:まあ、でも電気を食うからのう。
     今ではすっかりみかけなくなったもんじゃ。
     太陽電池電卓も液晶じゃないと
     無理そうじゃからのう。

かずみ:ところで、博士、この“寿”って、
     そろばんの隙間に電卓を無理にくっ付けた
     ようにみえるんだけど。

博士:無理にくっ付けたわけじゃないじゃろうが、
     実は簡単に分けられるんじゃよ。
     裏ブタのツメを外して、ホイ、ホイっと。

kotobuki3.png

博士:これで、小物入れ付きそろばんと、
     東芝ビジネスマシーンの電卓の
     できあがりじゃ。

かずみ:へぇっ、どうして、突然、東芝がでてくるの?

博士:実は、これは東芝の電卓Homeland 80Kと
     プラスチックのソロバンをじゃな、
     ケースに入れて合体させた物なんじゃ。

博士:だから、分離も簡単。
     どっかの誰かさんと違い電卓も裏ブタつきじゃ。

かずみ:ふーん。博士、博士、ところで、
     どうしてこれが初代のソロカルと同じ頃に
     作られたってわかるの?
     さっき、製造年は不明って...

博士:ソロカルの初代は液晶搭載で1978年9月に
     発売されたのじゃ。
     Homeland 80Kは1976年に発売されとる。
     それに、ほれ、この保証書によると、

kotobuki4.png

博士:1979年(昭和54年)9月末日まで保証と書いてある。
     1年保証と考えると、ほぼ同じ時期か、
     初代ソロカルより前に作られたのかもしれん。

かずみ:へぇーっ、同じ頃に、同じアイディアを
     思いついたんだね。
     鶏が先か、卵が先かっていうやつ。

博士:・・・いや、その例えはおかしいじゃろう。


キーン、コーン、カーン、コーン~


博士:いかん、いかん、講義の時間じゃ。
     じゃあ、またな、かずみくん...って、
     これ、これ、Homelandをポケットにしまうんじゃない。

かずみ:てへっ、
     だって、緑色に光って、ス・テ・キ・なんだも~ん。


DATE: CATEGORY:電卓
博士:お~っ、あった、あった、これじゃ。
    その製品はなぁ、シャープ株式会社が発売した、
    その名も“ソロカル”というんじゃ。
    1984年(昭和59年)発売の
    EL-429(定価6,000円)じゃ。

soro_1.png

博士:どうじゃ。
    3DS+1みたいにチャチ...いやコストを抑えた
    作りじゃなく、しっかりした作りじゃろ。
    わしの指でも問題なく操作できる。

博士:ソロカルの初代は1978年に発売されているが、
    これは太陽電池搭載のソロカルの
    最終形態の電卓じゃ。

かずみ:でも、なんでソロカルなの、変な、なまえ。
     ソロは分かるけど、“カル”って?

博士:電卓はカルキュレーターじゃから、
    そこから取ったんじゃろ。
    そろばん+カルキュレーターでソロカルじゃ。

かずみ:なるほどね、30年前のネーミングセンスも
     3DS+1と“そっくり”なんだね。

かずみ:ところで、博士、なんで、そろばんと電卓を
     一緒にくっつけちゃったの。
     そろばんなんて使い方も良く知らないし。
     二つくっつけた意味がわかんないですけど。

博士:いや、いや、この時代は、
    そろばんの方が、計算が速いとか、
    使いやすいとか感じていた人がいたからじゃろ。

博士:わしも、小学生の頃、
    じっくりそろばんをならったもんじゃよ。

博士:で、このソロカルじゃが、
    そろばんの珠を弾くと電卓の数字が変わるとか、
    電卓に数字を入れるとそろばんの珠が動く
    とかいう高機能(無駄な機能)は無い。

博士:そろばんと電卓は完全に“独立”しているん
    じゃ。

かずみ:じゃ、別々にしたほうがいいんじゃないの…。

博士:そういう根本的な疑問は抱いちゃいけん。
    とにかく1978年発売の初代から
    1984年までこれまで7年間も発売してたんだから
    ソロカルは人気機種だったはずじゃ。

博士:でも、一応、分けれるんじゃがな、
    裏のネジを2本外せば、

soro_2.png

博士:ほれ、この通りじゃ。
    ちょっとそろばんが不恰好になるがな。

かずみ:やった~。
     これで、別々にできるじゃん。
     私、“そろばん”なんていらないし。
     この電卓だけでいいや。

博士:そう、思うじゃろ。
    でも、世の中上手くいかないもんじゃ。
    ほれ、電卓の裏を見てみぃ。

soro_3.png

博士:裏ブタがないんじゃよ。
    そろばんのケースが裏ブタを兼ねてるんじゃ。
    初代のソロカルEL-8148は完全に別構造で
    取り外し可能だったみたいじゃがな。

かずみ:じゃあ、やっぱり、
    いらなーい、こんなの欲しくなーい。
    ただの電卓でいい。

博士:まあ、そんなこと言わずに。
    実は、まだこの形のそろばんが売っておるんじゃぞ。
    トモエそろばんから同じコンセプトの商品
    “電卓付そろばん”が発売中じゃ。

博士:ところで、かずみくん、初代のソロカルと同じぐらいか
    ちょっと前ぐらいに世の中に出たと思われる
    そろばん付き電卓、
    いや、電卓付きそろばんかな...があるんじゃよ。

博士:え~っと、たしかこの棚の
    ここら辺に入っとったはずなんじゃが...。

DATE: CATEGORY:電卓
今日も研究室のドアを叩く音が...

コンコン、

博士:ハイ。

かずみ:遊びにきたよ!!

博士:いや、別に遊んでほしくはないんじゃが...。

かずみ:ハカセ、ハカセ、これ見て弟が買った720円の
    雑誌の付録なんだけど、“3DS”って言うの。
    3Dのテレビゲームができるんだよね!!

3DS_1.png

博士:おっこれは“3DS+1”(小学館:小学二年生 2012年4月
    号付録) じゃな。

かずみ:そうでしょう、3DSでしょう。たった720円なんて
    安ーっ。

博士:違う、違う、これは「3つおり Dentaku Soroban
    MACHINE+1」で3DS+1じゃよ。

博士:つまり、3つ折できる、電卓&そろばんで、
    メモボードまでついた計算機じゃな。
    ほらこんな風に開いてっと、

3DS_2.png

博士:上から、そろばん、電卓、ホワイトボードじゃな。
    ペンも、字消しも付いとるぞ。
    ちなみに、これが出た1年前の小学二年生2011年
    4月号の付録は“3DS”じゃぞ。
    内容はメモボードが無いバージョンじゃ。

かずみ:え~、そんな~。3Dゲームができないなんて、
    “詐○”だぁ~。

博士:そんな、物騒な事言っちゃ駄目じゃよ。
    ちゃんと、書いてあるじゃろ
    「3つおり Dentaku Soroban MACHINE+1」って。
    おっちょこちょいの君が悪いんじゃよ。

博士:なんと太陽電池搭載じゃ。
    環境に配慮した品物なんじゃ。
    ほれ、こんな風に画もスラスラ描けるぞ。

3-4.png

かずみ:“詐○”だぁ~、“○欺”だぁ~。

かずみ:それに、博士の画、下手すぎ。
    ネコか、たぬきか、わかんない謎の生き物~。

博士:うるさいわっ。
    かわいいネコちゃんじゃ。

博士:それに、“詐○”じゃないって。
    こどもの心をくすぐるお茶目なネーミングなんじゃよ。
    電卓のボタンもぽちぽちっと、
    ちょっと押しにくいのぅ...

かずみ:そんなの当たり前だよ。
    子供の指と博士のイモムシのような指じゃ
    太さが違うもん。
    わたしのカモシカのような指だったら
    スイスイ押せるよ。

博士:なにかさっきからトゲがあるな。
    わしにあたられてものぉ…。
    それに、それを言うならシラウオのような指じゃ。
    カモシカの指じゃキーを押せないじゃろう。

博士:ところで、かずみくん、
    実はこの3DS+1より30年以上前に、
    そろばんと電卓が組み合わさった計算機が売
    られていたのを知っとるかい?

かずみ:そんなの知ってるわけ無いじゃん。
    私、生まれてないし~。
    でも、30年前にDSがあったの?

博士:いや、違うって。
    いいかげんにDSの事は忘れるんじゃ!

博士:え~っと、たしかこの棚の
    ここら辺に入っとったはずなんじゃが...。


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